庚申塔物語

徳家徳治さん

徳家徳治さん

徳家徳治さん(故人)は多摩石仏の会の会員で、特に寒念佛塔を全国にわたって追求されていた。 その成果をみることなく亡くなられたが、その1部(市町村別寒念仏塔造立年調べの表と「西多摩地方に於ける『寒念仏講』」)を私が『秋川市史』(秋川市 昭和58年刊)で分担執筆した「市内の石仏」で利用させていただいた。

庚申に関して徳家さんが教員時代に覚えた孔版印刷で昭和59年6月に『庚申塔銘文集』(一)、 続いて同年7月に『庚申塔銘文集』(二)を100部の限定で発行されている。 前者の(一)には尊号や主銘などの比較的短い銘文を載せ、後者の(二)には偈頌などの長い銘文を扱っている。 両書に多摩地方の「庚申塔」の銘文がみられる。次いで昭和62年(推定)には、 多摩地方のものが含まれていないが、23種の『庚申縁起集』をまとめて100部限定で発行している。

また徳家さんは、『野仏』第23集(平成4年刊)には、 「日野市内にある宝篋印塔の銘文」(下田・八幡神社所在)を発表している。 庚申以外では、第21集の「『太子講』に就いて」や第22集の「多摩市落合の融通念佛盟約塔銘文」がみられる。

徳家さんは、『和讃・御詠歌集─石佛と講─』の上巻と下巻の2冊を限定80部で発行されている。 これには記載が無いので刊年が不明であるが、私が徳家さんからいただいたのが平成1年6月13日であるから、平成1年刊とみてよいだろう。 下巻には、庚申講の項目があって、保谷市上保谷の「帰命頂礼庚申」など5種を載せている。

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