『多摩のあゆみ』は、創刊号から第62号までが多摩中央信用金庫、 平成3年5月の第63号以降がたましん地域文化財団から年4回発行されている季刊誌である。 その第7号(昭和52年刊)で私は「多摩の石仏(四)─庚申塔調査の失敗」をのせている。 第21号には、瑞穂町の村山美春さんが自宅の庭に建てた「昭和の庚申塔建設の記」を第21号(昭和55年刊)に発表されている。
以上の他に多摩地方の庚申塔にふれたものは、 多摩石仏散歩シリーズの第24号(昭和56年刊)の福井善通さんの「三鷹から深大寺へ」、 第25号(昭和56年刊)の私の「青梅市街」、第26号(昭和57年刊)の犬飼康祐さんの「八王子市街の石仏」、 第30号(昭和58年刊)の徳家徳治さんの「西多摩の寒念仏」、 第33号(昭和58年刊)の犬飼康祐さんの「町田市東部の石仏─天狗道祖神をたずねる」、 第38号(昭和60年刊)の同氏の「五日市街道砂川から国分寺市西町へ」がある。
平成5年には、たましん地域文化財団から多摩石仏の会編の『新多摩石仏散歩』が刊行された。 特に「町田市 庚申石祠と五猿庚申」や「檜原村 猿田彦の里」、 「瑞穂町 百庚申巡礼記を追って」の項目からも、庚申塔が書かれていることがうかがえる。 昭和46年に武蔵書房から発行された同会編の『多摩石仏散歩』と共に、 書中には庚申塔にふれた箇所がみられる。