庚申塔物語

庚申板碑

庚申板碑

武蔵国では、埼玉県川口市領家・実相寺にある庚申板碑が文明3年(1471)に造立されて以降庚申板碑が建てられた。 しかし多摩地方には、これまで次のただ1基が発見されているに過ぎない。 [表1]参照

表1.多摩地方の庚申板碑
No.年銘西暦中尊塔形所在地備考
1年不明--弥陀三尊板碑瑞穂町石畑 郷土資料室旧・高根

1の年不明板碑は、瑞穂町高根の田中家墓地にあったが、 現在は瑞穂町石畑の郷土資料室(町立図書館に併設)に展示されている。 上部に天蓋、その左右に日月、中央には「キリーク」の種子、その両側に「申待」「供養」の銘がある。 「キリーク」の下に円が2つあるから、弥陀三尊種子が主尊とみられる。 下部が欠失しているのが惜しまれる。

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