庚申塔物語

六地蔵の庚申塔

六地蔵の庚申塔

六地蔵の庚申塔といえば、先ず埼玉県秩父郡長瀞町矢那瀬・観音堂にある明応8年(1499)六地蔵石幢が頭に浮かぶ。 神奈川県川崎市幸区小倉・無量院にある寛文1年(1661)六地蔵燈籠も有名である。

多摩地方には、次の1基がみられる。 [表1]参照

表1.多摩地方にみられる六地蔵の庚申塔
No.年銘西暦中尊塔形所在地備考
1元禄15年1702六地蔵石幢町田市野津田町丸山路傍

1の元禄15年塔は、すでに「石幢の庚申塔」で述べたように、 6面の幢身各面の上部に「南無阿弥陀佛」の六字名号の1字、その下に地蔵1体ずつ浮彫りする。 地蔵の下に浮彫りの三猿と「奉造立地蔵尊為二世安楽也」「武州多麻之郡□□領之内野津田郷丸山敬白」 「念佛講拾七人庚申講七人 元禄十五壬午稔九月吉辰」の銘文がある。

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