青面金剛の丸彫り像は、都内では江東区亀戸4-48の常光寺にある天和3年(1683)像、 練馬区下石神井5-7の路傍にある享保12年(1727)像が知られている。 多摩地方では、ただ一つ次の塔が保谷市内にみられる。 [表1]参照
No. | 年銘 | 西暦 | 中尊 | 塔形 | 所在地 | 備考 |
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1 | 正徳4年 | 1714 | 青面金剛 | 丸 彫 | 保谷市泉町2 庚申祠 | 石工銘 |
1の正徳4年塔は、一鬼上に立つ青面金剛を丸彫りし、台石正面にニ鶏と三猿を浮彫りする。 施主銘の「武州新倉郡上保谷村庚申講中十八人」「右内本願 滝島五郎兵衛」の他に、 石工銘の「八丁ぼり松屋町いづみ屋三太郎作」がみられる。
なお、武田久吉博士が武蔵野文化協会発行の『武蔵野』第42巻2号(昭和38年刊)に 「上保谷の庚申塔」を発表され、この丸彫り像を紹介されている。