庚申塔物語

月待供養と庚申塔

月待供養と庚申塔

日待と月待は、似たような待事である。両者が同じような講運営をしていたり、 両講に重複して参加する人も見られるので両者の結び付きも考えられる。 日待と庚申待が関係があったように、月待も庚申塔に結びついたとみられる。 [表1]参照

表1.多摩地方にみられる月待供養と庚申塔
No.年銘西暦中尊塔形所在地備考
1享保9年1724青面金剛光背型奥多摩町棚沢・坂下合掌6手
2宝暦7年1757青面金剛笠付型日野市日野 観音堂合掌6手

1の享保9年塔は合掌6手の青面金剛を主尊とする刻像塔で、塔には「月待供養」とある。

2の宝暦7年塔も合掌6手の刻像塔で、「二十三夜講中」の造立と、 月待信仰と関係する銘文がみられる。

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