庚申塔物語

溝口喜久治氏

溝口喜久治氏

溝口喜久治氏は、多摩地方の庚申塔調査・研究の草分けの方で、庚申懇話会の初期の会員である。 会誌『庚申』には、「天王寺庚申堂訪問記」や「京都庚申堂訪問記」「仏と鏡を聞く」「我孫子駅の塔」など書かれているが、 第7号から第9号(昭和35年刊)の3号に「日野町の庚申塔」を連載されている。

この「日野町の庚申塔」では、町内(市内)の青面金剛を分析して「享保以前のものは、 上下の腕がX形に近い形になり、享保以後のものは漸次上下の腕の関節を曲げて、上下左右4本の腕が、 それぞれ直角の形をとっているのでHに近い形なる」と指摘している。 この指摘は、青面金剛の造立年代を判定する際に有効である。 この青面金剛の腕の形をX型とH型にわけ、 さらにX型を、

H型を、

と例をあげて4分類している。

溝口氏は、多摩郷土研究の会の会誌『多摩郷土研究』第26号(昭和34年刊)に「庚申塔概観」を『多摩文化』にも庚申信仰の論考を発表されている。 また清水長輝氏の『庚申塔の研究』には檜原の庚申塔を報告している。

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