庚申塔物語

関口七郎さん

関口七郎さん

関口七郎さん(故人)は庚申懇話会の会員で、『庚申』第6号に「庚申塔調査報告」と題して、町 田市成瀬の元禄4年塔を紹介している。

昭和42年2月3日付けの毎日新聞多摩版には、関口さんにふれて、

高齢にもくじけず

町田市教委も近く文化財特集「石仏集」を編集するが、その先頭に立っているのが、 町田市[以下住所割愛]、市文化財保護委員長、関口七郎さん(八四)。 戦前は宮内省のお役人だったが、隠居の身。 市内を歩き回っているうちに、ひっそり野にたたずむ野ぼとけの姿にひかれ、十数年前から本格的に調査を始めた。 写し集めた写真が道祖神を中心に約五十枚。

八十四才で、野ぼとけめぐりは大変だが「もの好きだから……」と苦にしない。 捜し当てた石像がひっくり返っていても、立て直す力がないので、通りがかりの人や近所の人の力を借りて立て直す。 なんどたずねてもころばされたり、いたずらされているようなものは市教委に依頼して市立図書館わきに移しかえている。

の記事が載っていた。町田市内の庚申塔を教えていただいたのも懐かしい思い出である。

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