庚申塔物語

中山正義さん

中山正義さん

中山正義さんは埼玉県春日部市の住人で、埼玉郷土会や史跡と美術東京支部、多摩石仏の会の会員である。 かつては庚申懇話会の会員であった。 中山さんは、地元の春日部やその周辺はもとより、庚申塔の調査を広く関東地方、 さらに関西や四国・九州にまで拡げている。

庚申に関して『野仏』に発表されたものをみても、第9集(昭和51年刊)の「埼玉県崎葛地方の二手青面金剛像」を始め、 第15集(昭和58年刊)の「庚申塔二題」、第17集(昭和61年刊)の「埼葛地方丸彫り青面金剛五基」、 第18集(昭和62年刊)の「飛天のある庚申塔」、第19集(昭和63年刊)の「岩槻型青面金剛像について」、 第21集(平成2年刊)の「関東地方の寛文年間の青面金剛像」、第22集(平成3年刊)の「東京の三尸銘の庚申塔」、 第23集(平成4年刊)の「東京の一座銘の庚申塔」、第28集(平成8年刊)の「石仏調査資料 庚申日表 文明元年〜慶長四年」、 第28集(平成9年刊)の「徳島県庚申塔駆け歩る記」などを発表されている。

また中山さんは、広域を視野にいれて次のような私家版を刊行されている。 『江戸期の庚申塔年表(元和〜万治)』(昭和55年刊)・『江戸初期の庚申塔年表』(昭和57年刊)・ 『寛文の庚申塔 東京都』(昭和59年刊)・『旧武蔵国江戸初期の庚申塔』・ 『旧武蔵国の延宝の庚申塔東京・神奈川』(以上昭和63年刊)・『寛文の庚申塔 東京都』(増補版平成1年刊)・ 『全国の三尸塔と一坐塔』(平成3年刊)、平成6年には『全国の三尸塔』・『全国汝等所行銘の庚申塔』・ 『全国の一坐塔』・『全国江戸初期の庚申塔 元和から万治まで』、 平成9年には『関東地方寛文の青面金剛像 付延宝期青面金剛像』を発行されている。 それらの中には、当然、多摩地方の塔がみられる。

その他にも、最近発行された「栃木県寛文の庚申塔仮年表」や「栃木県延宝の庚申塔仮年表」のように、 関東地方の東京・埼玉・千葉・神奈川などの寛文と延宝の庚申塔仮年表を作成されている。 こうした日頃の積み重ねが『関東地方寛文の青面金剛像 付延宝期青面金剛像』に結実している。

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